【ナイロン成形】小ロットの試作に最適!ナイロン注型システムの全貌
当社は、ガラスナイロン注型・ウレタン真空注型・プラスチック機械加工・粉末造形等の加工で、プラスチック製品・部品を製造する会社です。
プラスチック加工は35年以上、ナイロン注型は10年以上の経験があります。
ナイロン注型は特殊な技術で、導入されている企業も国内では3社*です。(2021年10月現在)
「通常の真空注型技術は知っているが、ナイロンで注型ができることは知らなかった」という方がほとんどです。
「ナイロン」という素材は、耐熱性、強靭性、耐衝撃性などが高く、さまざまな物性に優れる素材。
日用雑貨から、衣服、工業製品など様々な用途で幅広く使用されます。
ナイロン注型は、その優れた物性を持つナイロン製品を小ロットで成形することに適した加工法で、
- 耐熱性や強度に優れている特性から、車のエンジン周りの部品
- 難燃性にするぐれている点で、電気・電子機器などの部品など
多くの分野で試作としてご利用いただいております。
今回は、
- 「ナイロン注型をご存じなかった方」
- 「ナイロン注型技術の導入を視野に入れている方」に
ナイロン製品を真空注型技術で成形できる「ナイロン注型」と
弊社が開発した複合注型システム「3NI-NYLON(スリーエヌアイナイロン)」について
ご紹介させていただきます。
多用途な素材ナイロンの一般的な加工法
まずは、一般的にナイロン製品はおもにどのような工法で成形されるのか
量産品と小ロットの試作品のそれぞれのおもな加工法をご紹介します。
ナイロン製品のおもな加工法
■量産品の場合
ナイロンの熱可塑性樹脂(加熱すると軟化する)の特徴を利用した
代表的な製造方法
- 射出成形:加熱して軟化したナイロン樹脂を金型に押し込み冷却し固めて成形
- 押出成形:押出機で加熱・溶融した樹脂を製品の形状をした金型から押出して成形
- ブロー成形:加熱した樹脂を型に入れ、樹脂の内側から空気を吹き込んで型の形状に成形
■試作品や小ロットの場合
ナイロン製品の試作の場合のおもな製法
(試作品でもロット量や用途、材料の種類による)
- 射出成形:加熱して軟化したナイロン樹脂を金型に押し込み冷却し固めて成形
- 切削加工(材料のブロックを切削して成形)
- ナイロン注型(特殊工法:3NI-NYLON等)
- 3Dプリンターによる造形(おもに粉末造形)
ナイロンは他の樹脂と比べ、熱収縮性が高く、
温度や湿度などの影響を受けやすい、扱いが難しい素材です。
ナイロン製品を成形・造形するに当たっては、
収縮や反りの発生を加味して作るのでノウハウが必要であり、高い技術と経験が必要なのです。
ナイロン注型
金型を使う代わりに製作時間の短い、シリコーンゴム型を使い、真空内で液状のナイロン材を流し込み硬化させる工法。
大きなメリットは、金型を作る必要がなく、コスト削減・リードタイムの縮小が実現できること。熱可塑性樹脂の6ナイロンにガラスフィラー充填可能なので、機能試験や実用試験にも使用していただけます。
ナイロン注型とは
- 小ロットのナイロン成形に特化した画期的な加工法
- 高耐熱・高強度の部品に適したナイロン成形法
- 熱可塑性樹脂のナイロンが使用できる革新的な真空注型技術
「ウレタン系・エポキシ系の材料しか使用できない」というのが真空注型のデメリットでありましたが、熱可塑性樹脂のナイロンが使用できることにより、用途幅が広がりました。
3NI-NYLON(スリーエヌアイナイロン)
総合ナイロン注型システム
3NI-NYLONとは、弊社が開発したナイロン注型に特化した
「ナイロン注型システム」
2010年、弊社のナイロン注型技術はドイツから導入しました。
最初の数年は、扱いの難しいナイロンでの注型は「硬化しない」「収縮による変形」などで苦労しました。
ドイツと日本では気温や湿度などの環境的な違いがあります。ナイロンのような外的環境に左右されやすい材料は、湿度の多い日本では取り扱いがとても難しいのです。
しかし、私たちはあきらめずに失敗や経験を積み重ね、ナイロンを扱うための「ノウハウ」を培って技術の向上に努めてきました。
そしてそのノウハウを生かし、独自のナイロンシステムを開発しました。
「ナイロン注型をもっと簡単に」との思いで
「3NI-NYLON」は誕生。
3NI-NYLONラインナップ
NT-1200(ナイロン成形装置)
材料の投入・数値の設定をすれば
自動で最適化してくれる優れた装置
KW-SERIES (ナイロンモノマー原料)
温度や湿度などの外的環境に左右されない。
優れた物性を持つモノマー材料
NTSC-20(室温硬化シリコーン)
秘訣は室温硬化シリコーン。
マスターモデルの制約がありません。
導入メリット
受注の増加
ナイロン注型の需要は車業界だけではなく、多種多様な業種からのご依頼があります。弊社でも導入以来、コンスタントに受注があります。
「導入してよかった」と実感していただけます。
技術向上
本質的な原理は通常の真空注型と同じですが、ウレタンなどに比べ、エンジニアプラスティックであるナイロンは扱いにくい素材。
貴重なノウハウでナイロン成形技術を伝授。アフターフォローもあり安心です。
高付加価値
ナイロン注型技術保持企業(国内)は、現在*3社のみ。
ナイロン注型品のニーズは数多く、重宝とされる技術。
EVなどの普及でエンジンや電気まわりの耐熱部品などの需要が多岐にわたります。
こんな企業様にオススメ
- 真空注型技術はあるが、従来ではできなかった熱可塑性樹脂の注型品を作りたい
- 軽量化、EV普及化、少量生産・高付加価値化など、これからのニーズに対応できる技術が欲しい
プラスチック試作35年以上、ナイロン注型10年以上の
豊富な経験を持つ二幸技研が
原料システム・成形装置・成形型をトータルでサポートいたします。
研修制度やサポートなど、アフターフォローもしっかり
だから安心してご導入いただけます。
3NI-NYLONのより詳細な情報はこちらから
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ナイロン製品の製作依頼
ご質問・お見積などお気軽にお問合せください
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弊社保有の画期的な技術「ナイロン真空注型」の出現で、
耐久・耐熱部品 1~20個の小ロット試作品が真空注型で!
これまでに数多くの実用試験に使用されるナイロン注型品を製作しております。
ナイロン注型品納品例)
マフラーカバー、インテイクマニフォールド、エンジンカバー、ハウジング 等
お気軽にお問い合わせください。044-865-1855受付時間 8:30-17:00 [ 土・日・祝日除く ]
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